仕事をしていて緊張やイライラで汗をかくことってありませんか?
ストレスや興奮、不安などを感じる時に分泌される汗のことを一般的には
精神性発汗と呼びます。
そして、精神性発汗が繰り返されることで多汗へ繋がっていきます。
多汗であるということは、汗の量に比例して体臭もきつくなりやすい状態。しかし自分ではそうした現象を治しづらいですよね。
今回は、精神性発汗の詳細や原因、多汗との繋がりについてご説明していきます。
精神性発汗について詳細や原因
既に冒頭で精神性発汗について概要を説明してしまっているんですが、もう少し詳しくご説明いたします。
人間の体は神経に刺激され、発汗が行われる状況というのは大きく分けて2つ有ります。
- 温熱性発汗(物理的な熱による発汗)
- 精神性の発汗(感情的なストレスによる発汗)
精神性発汗は上記の2つ目にあたります。原因としてはストレスや緊張、不安による感情からくる発汗です。
現代だと例えば以下のような時に緊張やストレスを感じますよね。
- 大勢の前でのプレゼン発表の時
- 対面での面接の時
- 初対面の人と話す時
- 初めての場所へ一人で行く時
そして精神性発汗は主にエクリン汗腺が多く分布する場所から汗が分泌されます。
精神性発汗の汗分泌場所
- 手のひら
- 足の裏(最も多いとされる)
- 額
- 腋
特に”手に汗を握る状態”の様にストレスを受けた興奮状態の時、手の発汗や足の発汗は霊長類が木の枝を掴む際のすべり止めの役割を果たしています。
興奮して裸足で走ったりする時、無意識のうちに足の裏から汗がでて、滑り止めになっているんです。
掌と指の腹側には深いしわが発達し、指の先には指紋の凹凸ができ、さらに、落ちそうになるなど緊張した瞬間には少量の発汗があって「手に汗を」握り、手に枝を握る際の摩擦力を増している。
引用元:http://www.biol.tsukuba.ac.jp/tjb/Vol3No10/TJB200410TM.html
緊張すると「手のひらや足の裏から汗が沢山出てくる」のはそのためです。
決してあなただけ特別に汗が吹き出ているわけではありません。むしろ精神性発汗が正常に働いているということです。
しかしその一方で足の裏からの発汗が多くなることで
「足の臭いがくさくなってしまう」ことに直結
してしまうんです。
精神性発汗の多汗とはどんな現象?
精神性発汗で多汗とはどういうことなのでしょうか。
一言でいうと、ストレスで多く汗を出している現象であると言えます。
細かくお話すると、精神性発汗にて分泌された汗を見た本人が、汗を見たことでさらに緊張やストレスを感じ精神性発汗に至る・・という悪循環から多汗になっている現象です。
自分が人と比べ、異常に汗をかいているんじゃないか?と恐怖をいだいてしまうことで、精神性発汗を促してしまっているんですね。
精神性発汗に陥りやすい性格
- 心配性
- 完璧主義
- 負けず嫌い
- 神経質
汗かきを治したいために、逆に汗に注意を向け過ぎてしまっている、というところが精神性発汗の要因の1つかもしれません。
精神性発汗のほんとの原因は心(ココロ)
精神性発汗の一番の原因は表面で分かる「顕在意識」ではなく、無意識で働く「潜在意識」であるといえます。
それは、本人が自覚しない状態つまり無意識で発汗作用があるためです。
潜在的に「緊張すると汗をかく」という不安や思い込みが観念となり、無意識に刷り込まれます。すると
ストレス(緊張)
↓
発汗
↓
汗を見てストレス
↓
発汗・・
という悪循環に陥ってしまう、というわけです。
なのでこの悪循環自体を断ち切っていかないと解決しないわけです。また不安やストレスによる原因も大きいですよね。
精神性発汗を解決する方法はないの?
じゃあどうすれば解決できるのか。
ズバリ心の改善に努めることが望まれます。
心の不安を取り除いて、安心に変える。安心とまでいかずとも、自分に自身をつけたりストレス解消を実践したり不安を和らげることをしていきましょう。
”不安”という言葉の定義を自分の中で変えてみることです。
不安はなくならない。だからまあいっか。
といった具合に「不安に対する感情の振り幅を減らすこと」で、少しでもストレスや緊張に対して耐性をつくることが心の改善に繋がります。


